2011年11月14日
Vol.1-10
夏が過ぎ、穏やかな生活を送っている
そんな毎日。
実は、
キエの一番の希みは、魔女になること。
とはいっても、今の世で、それはなかなか難しい事。
なので、
せめて、魔女見習いになろうとしている。
そして、さしずめ僕は、黒猫ではないけれど
見習い魔女、キエの、一番の家来だ。
まず、キエの目指す魔法は
時間を、つかさどる事!
修業することは、
時間に対する感覚をするどくする事。
その感性をみがく事。
具体的に何をするかと言うと。
「今、何時?」 ごっこ。(?)
「今、何時?」と自分に問いかけ、
時間を当てることだ。
目覚めた時、何かに熱中していた時、
ぼぉ~としていた時などに行う。
はじめは、なかなか感覚がわからずに
時間をあてることができないが、
修業の甲斐があって、だんだんに
時間が当たるようになってくる。
そして、僕といえば
やっぱり、同じように修業をする。
でも、
「今、何時?」ときかれても
ちっとも、うまく当てられない。
そもそも猫ってやつは、ほとんど一日中眠っていて
気の向くままに、狩にでたり、
遊んだりしているだけなんだから。
でも、この修業のおかげで、
僕は気づいてしまった。
僕の中の体内時計
(っていうのか、基本の羅針盤?時間を司る機能?)
自体が、なんか、この世界のと違う!
うまく説明できないけれど、
時間がやけに速くすぎたり、
すごく、ゆっくりだったり
時には、周りが停まっているような時がある。
キエは、
「レオはしょうがないなぁ。へたくそだなぁ」
って、笑うけど。
決めた!
僕の魔女猫になるための修業は
この時間のズレを解明する事にしよう!
Posted by えんめい茶本舗 at 15:35│Comments(0)
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