可憐な花 クロバナヒキオコシ

えんめい茶本舗

2013年06月06日 14:00

みなさん、こんにちは。社長の狩野です。黒姫の自然シリーズ第3弾
は延命草です。延命草は、別名ヒキオコシと言われますが、黒姫山麓
や戸隠山周辺に自生するものは、紫色の可憐な花をつけることから
「クロバナヒキオコシ」と呼ばれます。この植物の特徴は、シソに似
た葉形と特徴的な茎です。何が特徴的かと言いますと、茎が製材した
ように四角なのです。通常は丸形が多い植物の茎ですが、四角という
のは珍しいですね。

さて、味についてです。味はと言うと・・・・「ものすご~く苦い」
事が特徴です。故に、胃の病、特に水あたりや食あたりには大変効果
があったようです。ヒキオコシという名も「引き起こす」という意味
があるようです。
そして、このヒキオコシを多くの人に教え伝えたのが弘法大師空海
と言われています。その事から延命草と呼ばれるようにもなったとの
事です。
1200年前の戸隠街道に、空海も旅しそして旅に倒れた衆生を救済し
ていた事を想像しながら、黒姫や戸隠の空を眺めると、その景色も一段
と違った空に思えるのは、私だけでしょうか。
(撮影日 2010年9月1日 場所 黒姫山麓の旧工場跡)

シソ科/属名:ヤマハッカ属
科名:和名:引き起こし/学名:Rabdosia japonica
本州、四国、九州の乾いた日の当たる山野に自生する多年草。
北海道、本州近畿北部以北に分布するクロバナヒキオコシ

関連記事